普天間基地問題とシンガポール的経済拠点の建設

普天間の辺野古移設が具体化しだした。又政府は普天間基地跡地を、公共施設を含めた市街地として開発すると発表した。(東京新聞1月12日) 日頃から沖縄を(小)シンガポールとして東アジアの経済・文化のセンタにするべきだとの持論を持っている自分としては、良い展開では無い。今頃、沖縄に新たな軍事基地をつくってそれが沖縄、日本、米国にとって利益になるとは思えない。少し意見を述べたい:

辺野古の飛行場建設のコストはいくらなのか?Foreign Affair, Solving the Okinawa Problem Oct17, 2012によれば300億ドル(3兆円)であり、この半分を米国が負担するとの話であったらしい。財政問題で頭を抱えているオバマ政権にはこの出費は大きすぎる。(日本政府はどの様な交渉をしているのだろうか?)
http://www.foreignpolicy.com/articles/2012/10/12/solving_the_okinawa_problem

現在の日本にとって外交上の最大の関心は日中問題である。現政府としての一番の関心は米国が対中国政策において、日本との関係をどこまで尊重してくれるかである。ここで大切な事は、米国にとっての沖縄の地政学的な価値を高めることである。つまり軍事基地としての沖縄の価値(利用するだけ)から更に(存在そのものが米国にとって)大きな価値に高めること。米国にとって沖縄を守ることが米国の利害に関わるものとすることである。

*普天間基地の広さは東京都中央区と同じ10km2である。ここに欧米・日本(そして中国・台湾)のグローバル企業の拠点をつくる。上海や香港とは全く異なる別天地とする。
(未来志向のLittle Traditional Japan, Little America, Little Chinaをつくる。)
*米国に対しては上記の商業地の建設において、破格の条件を与える。元々、軍事基地内には治外法権などの特権を認めてきたのである。基地返上の見返りとして経済面で破格の条件を与えれば良い。(辺野古移転よりも米国にとって魅力的な条件の提示)
*多くの欧米企業にとって中国の重要性は否定できない。しかしながらその国家体制が危ういものであることも否定できない。まさに東アジア経済圏の中心地(上海、台北の
すぐ近く)にある沖縄に、民主的で且つ安心できる拠点が必要なのである。(シンガポールでは遠すぎる。)又米国のインテリジェントの拠点になる。
*海兵隊の多くはグアムに移動。辺野古には飛行場はつくらない。那覇国際空港の滑走路を二つに増やし、緊急時に備える等の米国への思い切った便宜を与える。

沖縄のポテンシャルは計り知れないほど大きい。沖縄にアジア経済の拠点をつくる為の
財政投入は、所謂儲かる投資であり、ケインズ的観点からみても長期国家戦略からもみても理想的である。米国基地の存在は“沖縄の富”を守る為のものとして考えられるようになれば沖縄の県民も我慢しやすいであろう。又米国にとっても“沖縄の存在”が米国の利害にとってより重要なものになれば、対中国政策でも日本に有利な展開となるであろう。又中国を敵として考えるのではなく、重要なビジネスパートナーとして考える時に、上海を中心とした中国経済の窓口ともなり得るのである。 日本・米国・中国の文化・経済の合流点としてのポジッションは非常に面白いと思うのである。

普天間基地・尖閣諸島等の政治問題は、これを経済的、更に直接的に言えば、商売的観点から解決策を探す方法はあると考えている。

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